夏も翳り、初秋の涼しい風が戦ぐ野草の美しい季節となりました。
Yohji Yamamotoも、いよいよ秋冬物のお洋服が拡充して参りました。

◾️ジャケット
《Product No： HL-J55-126-1-02》
季節はあっという間に彼岸花。
25年秋冬は全て中綿を使用したコレクション。コーディネートはLook21で使用されたライナー付き真朱色のロングジャケット。
昨今、中綿の洋服が市場を占める人々の冬の装いに一石を投じるかの如く熱狂したパリの表舞台に、そしてヨウジヤマモトのシルエットを残したまま、日々の営みの暖かさをエレガントに仕上げた、挑戦的なシーズンとなりました。
中綿入りのキルティングを施し、分量と配置にこだわり手作業で中綿を入れ、肩、脇、襟、返りなどの様々な線の美しさを魅せる。
服を裏返す。
リュック・テュマンスとカーラ・アロチャ夫妻は肩を抱き、支え合いながら歩く後ろ姿には赤の補色となる緑のキルティングライナーが目を引く、ゆとりのあるシルエット。
どの形態でも色を引き立たせる様に、前裾は敢えてはみ出るよう工夫が施されています。
挿入歌では「竹田の子守り唄」
雪も散らつく厳しい冬と貧しさに堪え忍び、未来を抱く人の営みを語り継ぐ民謡。
キルティングライナーは取り外し可能で、ロングコートとしての使用も可能。

◾️ブラウス
《Product No： HL-B29-027-1》
LOOK24で登場した中綿入りストールブラウス。インナーのシャツにも中綿は入っています。シャツ地の定番素材のコットンを使用し、今シーズンはコレクションに合わせて特別にグレーで染色加工を施しています。
ヴィンテージ感漂うリサイクルウールのロングジャケットとの相性はバッチリ。

◾️ボトムス
《Product No： HM-P14-101-1》
パンツにはアーミーギャバジン生地。
ウール素材ですが厚手の糸で織り込まれ、元々由来のギャバジンに近い、チノとデニムの中間程のカジュアルなアイテム。
23年秋冬コレクションに使用された形で大変人気なアイテムです。横に広がるようにパターンを作られ、腰紐を絞ると内側にドレープが生まれるワイドな型。
テーラードは綺麗に落ち込み、ウレタン仕様のボリューミーなブーツとの組み合わせに。

※余談ですが、使用された歌詞は『京都の民謡』に掲載されている原曲と異なる、関西フォークから後に結成されたグループ"赤い鳥"が拘り綴った詩を採用。
そして関西フォークといえば、本コレクションに用いられた、ファースト・アルバム「ディランにて」に収録されている"西岡恭蔵「プカプカ」"もその一つ。自身の愛の鎮魂歌でもあり、亡きジャズシンガー安田南氏をモデルにした歌でもあり、大阪の喫茶「ディラン」で出会い、共に世界を旅し、作詞家として支え合ってきた最愛の奥様KURO氏に捧げた名曲でもあります。
個人的に今年のコレクションは挑戦的である一方、モデル同士が脱いだコートを裏返して交換する場面など意図的な演出もあり、雨を凌ぐ合成繊維の活用、未来に希望を抱き人々が支え合う身体を包み込む温もりを洋服に落とし込む、営みの温もりと優しさを表現したコレクションであったと感じます。
本コレクションアイテムは高額な御品となりましたが、様々な意図や想いが凝縮された逸品ばかりです。
オンラインで取り扱いが無い場合もございます。その際は一度、店頭にてご試着をしてみて下さい。お手に触れ、実際に羽織って見て下さい。
緊張してしまう様な面差しばかりですが、私共精一杯サポートをさせて頂きます。肩の力を抜いて是非、お気軽にお立ち寄り下さいませ。
皆様のご来店、楽しみにお待ちいたしております。

着用サイズ
ジャケット...size2
シャツ...size2
パンツ...size3
シューズ...size4
ハット...Free size

【Yohji Yamamoto official LINEのご案内】
※LINE ID：@yohji_yamamoto
新作入荷に合わせてご案内をお送りさせていただきます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
店舗にはWEB未掲載商品もございます。
ぜひ店舗にもお立ち寄りくださいませ！
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げます。

『ヨウジヤマモト 名古屋パルコmidi館』
TEL : 052-269-1585
━━━━━━━━━━━━━━━━━━